蔵元訪問・由利正宗(斎彌商店)秋田には日本酒のお蔵は現在44蔵あります。 そのなかでも由利正宗は、近年7回金賞受賞、銀賞を含むと 10年連続受賞している蔵元さんです。 由利正宗で長年酒造りをしているのは高橋藤一氏(秋田山内杜氏)。 http://www.yukinobousha.jp/sake-info/index.html 昭和59年よりここでお酒を造り続けていらっしゃいます。 温和そうな笑顔は、まるで小児科の院長さんのような印象。 お話をされる横顔は科学者。 「日本酒は、もともと米だけでつくるもの」 と、高橋さんはおっしゃいます。 そして、食事をしながら、飽きずに飲み続けられる日本酒こそ、 本来のあり方であるとお話してくださいました。 秋田のお酒は、たくさんのお米を使い しっかりした味に仕上がっているものが多いようです。 好みはそれぞれかと思いますが、キレがあり、 飲みすすんであきのこない。 そして、とてもキレイに感じました。 2005年は米の出来が大変よく、また雪の多い年は空気もきれいになるので、 いいものができるとのこと。 仕上がりが楽しみです。 お酒ができる工程ではもろみが呼吸をしている様子を見学できました。 絞りたての試飲も貴重な体験です。 蔵は登り蔵という形式で、 入り口から見上げるとゆるゆると坂になっているのがわかります。 玄関横にはお酒のラベルや、写真、パネルなど貴重な品々が飾ってあります。 史料として目を楽しませてくれます。 お蔵の佇まいには大変味があり、 柱や硝子に育んできた歴史の息遣いを感じ、 その空間に身をおけたことに幸せを感じたひと時でした。 創業は明治35年。 秋田へいらした時には、本荘まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。 〒015-0011 秋田県由利本荘市石脇字石脇53 TEL 0184-22-0536 FAX 0184-24-4558 (*見学は要予約) ご案内頂いた高橋さん、佐藤さん、 お世話になり、ありがとうございます。 |